牛革のカバンについて
昔から牛革はその頑丈さから多くの人に親しまれてきました。
シブヤカバンでも、スタンダードな素材として取り扱ってきました。
主にベルギーMASURE(マシュア)社のフルベジタブルヌメを使用しております。ヨーロッパのラグジュアリーメゾンでも採用されています。
革は定期的に適切なメンテナンスを重ねることで得られる艶のある表情、深みのあるエイジングは人々の心を魅了して止みません。
シブヤカバンでは、このエイジングで得られる味わい深い風合いを購入の段階で楽しんでいただくための研究を、日々の制作に反映しています。
細かな傷や、色の重なり、奥行きのある光沢感など、膨大な時間を経てようやく手に入れられる風合いは独特の美しさを放っています。
しかし、多くの時間をかけて育てた牛革製品も、 狙い通りの風合いに落ち着くかどうかは読みきれないことがしばしばです。
そこで、研究の末たどり着いた独自の染色方法を用いて、理想のムラ感や深みの美しさを携えることができるようになりました。
リペアについて
できるだけ長く、愛着を持っていただくために、牛革の製品については手縫いで制作しています。 時間と手間がかかる手法です。 昔ながらのやり方で、革に穴をあけ、そこに一本の糸の両端に2本の針をつけ表と裏の両方から縫い合わせていきます。 このサドルステッチという縫い方をすることで、ミシンよりも頑丈に縫いとめることができ、万が一糸が途中で切れたり、補修のために糸を解いても、またつくる時と同じように糸を通してあげることで、新たに命を吹き込むことができます。 シカ革の製品は牛革に比べ柔らかく、軽やかな素材です。 そのため牛革と同じように手縫いにすると、糸の引っ張りの強さで革が歪みやすくなります。 そのためミシンで縫製しています。 そのぶん牛革とは違った繊細で柔らかな質感をお楽しみいただけます。さまざまな理由でリペアが必要な状況でしたら一度お問合せください。 革部分の色の塗り直しについては、シミなどの汚れをある程度色を重ねることでシミをぼやかすことができます。
日々のお手入れ
日々の革のお手入れは大変。そのような意識をよく耳にしますが、常に過酷な状況下にある靴などのに比べれば、それほど手間のかかることはありません。 お手入れの考え方としては、人と同じように表面をケアしながらお使いいただくのをお勧めします。 まず、強い洗剤をつけないよう注意して汚れを拭き取り、革専用オイル(市販のもので問題ありません)で潤いを与えます。 そして表面にクリームやワックスを使って、柔らかい布で塗り込むと、以前より美しくて深みをますことでしょう。 シカ革と帆布の合わさった商品は、洗濯が憚られますので、帆布部分も革部分同様ぬるま湯で絞った布で優しく拭き取るようにしてください。
その他リペアや日々のお手入れについて疑問や質問があればお気軽にお問合せください。