革小物について

素材となる革は、動物のお腹や足に沿って有機的な形をしてます。 そのため小さなハギレや、残ってしまう材料があります。それらは伸びやちぢみの方向によって、伸びすぎたり、かたすぎたりする箇所があります。
それらを見極めて、革のポテンシャルに沿って適材適所に振り分けます。 貴重な動物からの贈り物。これを粗末にせず、新たな命に吹き替えしています。
また、直接手に触れる機会の多い革小物は、手のひらの油分が革に浸透し、衣服などとの摩擦によって、自然に良い状態でメンテナンスされ、美しいエイジングを長く楽しんでいただくことができます。

リペアについて

できるだけ長く、愛着を持っていただくために、牛革の製品については手縫いで制作しています。 時間と手間がかかる手法です。 昔ながらのやり方で、革に穴をあけ、そこに一本の糸の両端に2本の針をつけ表と裏の両方から縫い合わせていきます。 このサドルステッチという縫い方をすることで、ミシンよりも頑丈に縫いとめることができ、万が一糸が途中で切れたり、補修のために糸を解いても、またつくる時と同じように糸を通してあげることで、新たに命を吹き込むことができます。 シカ革の製品は牛革に比べ柔らかく、軽やかな素材です。 そのため牛革と同じように手縫いにすると、糸の引っ張りの強さで革が歪みやすくなります。 そのためミシンで縫製しています。 そのぶん牛革とは違った繊細で柔らかな質感をお楽しみいただけます。さまざまな理由でリペアが必要な状況でしたら一度お問合せください。 革部分の色の塗り直しについては、シミなどの汚れをある程度色を重ねることでシミをぼやかすことができます。

日々のお手入れ

日々の革のお手入れは大変。そのような意識をよく耳にしますが、常に過酷な状況下にある靴などのに比べれば、それほど手間のかかることはありません。 お手入れの考え方としては、人と同じように表面をケアしながらお使いいただくのをお勧めします。 まず、強い洗剤をつけないよう注意して汚れを拭き取り、革専用オイル(市販のもので問題ありません)で潤いを与えます。 そして表面にクリームやワックスを使って、柔らかい布で塗り込むと、以前より美しくて深みをますことでしょう。 シカ革と帆布の合わさった商品は、洗濯が憚られますので、帆布部分も革部分同様ぬるま湯で絞った布で優しく拭き取るようにしてください。

その他リペアや日々のお手入れについて疑問や質問があればお気軽にお問合せください。

NAME
MAIL
TEL
MESSAGE